いつかこの世界から居なくなるとき
きっときみは静かに人生を振り返るだろう
走馬灯のようにいままでの思い出が溢れるだろう


そのときに
ほんの少しでも僕のことを思い出してほしい


顔が出てこなくていい
声も忘れてしまっていい
ただ そういえばそんな奴もいたっけ、って
それくらいでいいから






きみの人生という名の物語のエンドロールに
僕の名前を綴ってはくれないだろうか






メインキャラクターになんてなれなくていいから
むしろ通行人Aだっていい
居なくても物語が成立するような存在で構わないから、
小さく端っこに存在させてはくれないだろうか












それが僕の、あつかましい願い
































































僕の物語に、きみは必ずいる






きみの笑顔に心奪われない日はなかった
きみの言葉に涙しない日はなかった
きみの存在に救われない日はなかった


きみがいてくれたから、僕は息をしていた






僕の勝手で登場させて本当に申し訳ないけれど
きみがいなかったら僕の物語は、到底成立しなかった

























下手くそな、だけど精一杯の字で、
僕の物語のエンドロールに大きくきみの名前を書くことを


どうか、許してほしい






































エンドロールは、きっと輝いてる







スポットライトとは程遠い、   だけど静かにやさしく煌めく星屑のように





20091110





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