流星群が見えると聞いて、ベランダに出て空を眺めてみた


だけど微塵も見えなかった
都会の夜は明るすぎて星の光は掻き消されてた


からっぽに、なった









でもきっと
こんなあたしの虚しさを、この街で生まれ育った人は知らないんだろう


その人にとってこの空が当たり前の空なのだから
あたしには灰色に見えても、









生まれた街も生きてきた過程も環境も違う
特に都会と田舎とじゃ180度別世界
だから分かり合えないことなんて山程ある


それがときどきどうしようもなく哀しい












きっとこんな虚しさを、誰かに分かって欲しかった




どうかこんな虚しさを、
あのひとだけは感じていなければいいと願った




20091103





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